JP60(IC版)組み立て手順
- 全体の流れ
- 念のためファームウェア書き込みの基本手順を確認する
- ピンセットなどで全キー入力ができることを確認する
- スタビライザを取り付ける
- 四隅にスイッチを取り付ける
- 真ん中からスイッチを取り付けていく
- ケースにキーボードを取り付ける
- キーキャップを取り付ける
- ファームウェアを用意する
全体の流れ
- 念のためファームウェア書き込みの基本手順を確認する
- ピンセットなどで全キー入力ができることを確認する
- 初期不良の有無を確定させるため
- スタビライザを取り付ける
- あとから取り付けられなくもないけれど、該当部スイッチは一度外す必要がある
- 四隅にスイッチを取り付ける
- プレートの高さを決める
- 真ん中からスイッチを取り付けていく
- たわみで中心部のスイッチの爪がプレートにかかりにくいことがある
- ケースにキーボードを取り付ける
- ネジ留め6か所
- キーキャップを取り付ける
- 入力確認!
- 完成!
念のためファームウェア書き込みの基本手順を確認する
手順
- 何らかの方法でファームウェア(hexファイル)を手に入れる
- ファームウェアの用意方法に関しては、この記事の最後で紹介いたします
- QMK toolboxをダウンロード・起動する
- QMK toolboxのファイル選択で先に用意したファームウェアファイルを選択する
- QMK toolbox 右上Flashボタンの下にある
Auto-Flash
にチェックを入れる - 基板を裏返した状態でUSBケーブルでPCと接続する
- 基板裏側真ん中らへんにある6個のピンのうち、RST・GNDと対応する文字が読める向きで右端の2穴をピンセットなどの金属で触って短絡させる(リセットをする)
- ピンセットなどの金属を穴から離し、QMK toolboxが書き込みを始めることを確認する
- 書き込みに成功した場合、おそらく次のようなメッセージが表示される
>>> dfu-programmer.exe atmega32u4 erase --force Erasing flash... Success Checking memory from 0x0 to 0x6FFF... Empty. >>> dfu-programmer.exe atmega32u4 flash "\path_to_your_file\jp60_default.hex" Checking memory from 0x0 to 0x407F... Empty. 0% 100% Programming 0x4080 bytes... [>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>] Success 0% 100% Reading 0x7000 bytes... [>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>] Success Validating... Success 0x4080 bytes written into 0x7000 bytes memory (57.59%). >>> dfu-programmer.exe atmega32u4 reset
ファームウェアを更新し、組み立てたあとはスペースキー(長いスペースキー向けのファームウェアだと無変換キー)とBキーを押し続けた状態でUSBケーブルを指し直し、1秒後にスペースキーとBキーを離すとファームウェア書き込みのためのリセットをかけられます。
ピンセットなどで全キー入力ができることを確認する
基板にはまだスイッチが取り付けられていません。スイッチは繋がっていない線を押し込んだ時だけ繋いでくれる部品です。 スイッチの代わりに、金属線や金属製のピンセットでスイッチが刺さるはずの箇所を繋ぐとスイッチを押したのと同じことになります。
裏面から、スイッチソケットの金属部の左右を繋いで、入力されることを確認してください。 一部の特殊な日本語配列のキー(半角全角、英数、変換、無変換、カタカナひらがな)はツールによっては確認できない場合があります。
スタビライザを取り付ける
スタビライザー組み立て
写真のように組み立てます。ワイヤーのサイズによらず、同様に組み立てます。
ワイヤーの取り付けは、プラスチックパーツの状態がペンチで挟んでいる写真のような状態だと取り付けやすいです。
スタビライザーの取り付け
- ワイヤー部分を中央の溝から下にくぐらせる
- スタビライザーのワイヤー側をプレートに引っ掛ける
- 逆側を爪が引っ掛かるまで押し込む
四隅にスイッチを取り付ける
まず、スイッチの脚がまっすぐになっているかどうかを確認してください。ななめになったり、先端が曲がっているようであればペンチでまっすぐにしてください。曲がった状態で取り付けようとすると、スイッチおよびソケットを破損する原因になります。ソケットの刺さらない場所にぶつかって押し込むことになるので、ソケットが基板から剥がれるか、スイッチの脚が曲がるかのどちらかになります。
脚が曲がっている例は次の写真です。
ソケットを抑えながらスイッチを取り付けてください。
写真のような状態になります。
真ん中からスイッチを取り付けていく
写真のような状態からはじめます。
最終的に、カタカナひらがなキーを除いてすべてのスイッチを取り付けます。 カタカナひらがなキーだけ先についているとネジが締めれない恐れがあります。
ケースにキーボードを取り付ける
注意点が1点だけあります。
USB端子が外周から飛び出している形状です。USB端子をケースのUSB端子穴に差し込んでから全体をいれてください。引っ掛かるので無理やり入れようとするとUSB端子を破損する恐れがあります。
取り出すときも同様なのでお気を付けください。
6か所ネジ留めしてください。
最後にカタカナひらがなキーの箇所にスイッチを取り付けてください。
キーキャップを取り付ける
用意したキーキャップを取り付けてください。
これで組み立ては完了です。
ファームウェアを用意する
テスト用ファームウェア
テスト用のファームウェアのURLは以下です。
defaultがスペースキー分割配列用、regularが長いスペースキー用です。
defaultのキー配列は以下から確認できます(keymap.c)。
regularのキー配列は以下から確認できます(keymap.c)。
配列の大雑把な説明
- 表レイヤーは見た通りです。
- 親指が四キーの場合はDelete, Space, Enter, Backspaceです。
- このうちSpace以外は押しっぱなしにしている間レイヤーが切り替わります。
- 長いスペースキーの場合は、スペースキーを押しっぱなしにするとレイヤーが切り替わります。
- カタカナひらがなキーも長押しするとレイヤーが切り替わります。
別レイヤーの内容
- 数字キー+2キーにF1~F12を当てています。
- WASDに矢印キー、QEにPageUpPageDown、RFにHomeEndを当てています。
- GにInsertを当てています。
- Bにリセット機能を割り当てています。
- 誤動作が多いようなら教えてください。デフォルトキーマップから削除します
- HJKLに矢印キー(←↓↑→)を当てています
- 右Alt、App、右Ctrl、ろ に矢印キー(←↓→↑)を当てています。
- BackspaceにDeleteを当てています
- EnterにPrintScreenを当てています
配列の書き換えをしたい場合
現在、QMK本家へのソースコードのマージができていないためソースコードからビルドしていただく必要があります。 ただし、半角全角をEscに置き換えたい、英数キーにCtrlを当てたい、MacOSで使うのでWinキーとAltキーを入れ替えたいなどはキーボード単体でなんとかなるので小ネタで紹介します。
キーボード名はJP60
です。
小ネタ
よく使いそうなものだけ抜きだして紹介します。 他にも色々あるので、詳しくは以下のURLを参照ください
半角全角とEscを入れ替える
- ケーブルを抜く
- スペースキーと半角英数を長押しした状態でケーブルを差し込む
- 1秒程度待って離す
- 入れ替わっていることを確認する
戻すときも手順は同様です。
半角全角は英数キー(CapsLock位置)で代用できるため、60%キーボードではIMEトグルには英数キーを利用して左上はEscにすることを推奨しています。
左Altと左GUIを入れ替える(MacOSユーザ向け)
- ケーブルを抜く
- スペースキーと左Altを長押しした状態でケーブルを差し込む
- 1秒程度待って離す
- 入れ替わっていることを確認する