天高工房

キーキャップに印字して遊んだり電子工作して遊んだりしたことを書くかもしれません。

分割キーボードで右手用デバイスにUSBを刺す(左右のデバイスの役割を交換する)

QMKでは分割キーボード(スプリットキーボード)をサポートしています。現在のキットで一般的な構成は以下の通りです。

  • 左右基板にそれぞれpromicroを取り付ける
  • 左右基板にそれぞれTRRSジャックを取り付ける*1
  • 左右基板の通信をTRRSケーブルで行う*2

この際、両方ともにpromicroがあるのでどちらでもマスターにできるように見えますが、デフォルトでは左がマスターです。

左手にUSBケーブルを指せば使えますが、右手にUSBケーブルを指したいこともあると思います。その場合どうすればいいかを調査しました。

一時的に交換する

SH_から始まるkeycodeを使うことで一時的に左右の手の切り替えができます。トグルや交換の有効無効、長押し中のみ切り替えなどがあります。「キーを押し続けている場合は手を交換」は片手キーボードを実現するための機能かもしれません。

この交換は電源を切った場合交換しない状態に戻ります。

詳細は以下URLを参照ください。

beta.docs.qmk.fm

恒久的に交換する

デフォルトではUSBを差したデバイスが左手扱いされます。これを右手扱いに変更したい場合はkeymapフォルダ内の your_keyboard_name.c に以下の定数宣言を追加します。

#define MASTER_RIGHT

*1:単線通信のみサポートする場合はTRSでも可

*2:単線通信のみサポートする場合はTRSでも可