SMDダイオードのはんだづけをちょっとだけ簡単にする
ある日ふと気づいてやってみたら私は楽になったと感じたので書きます。
SMDダイオードって?
本記事ではキーボードで使用されることが多いSOD-123のダイオードのことを指します。
サイズ感やはんだ付けの様子は以下の動画が分かりやすいと思います。
SMDダイオードのはんだづけの難しさ
ぶっちゃけはんだづけ自体は部品が小さくはんだの状況が見えない、ということ以外は難しくないかと思います。
スルーホールに比べて難しいと思われがちですが、手順さえ覚えれば足を曲げたり穴に差し込んで固定をしたりといった作業が不要になるためとても手早く済ませることができます。部品の体積も小さいのでいいことばかりです。
そんな中、私が最も難しいと考えるのは「向きを決めること」です。ダイオードには向きがあります。
はんだ付け作業の簡便化のため、事前に向きを揃えて並べて置き、一気に行うことが多いです。
これがまた辛いのです。小さく軽いため、何かの拍子に動いてしまいます。ダイオードの向きを確認をするためには天面を見る必要がありますが、天面のほうに重心が寄っているため転がりやすいです。中々向きが揃わなくてイライラします。
必要なもの
いつも作業で使っているマスキングテープです。
やりかた
- マスキングテープを一度に実装するダイオードの長さだけ切り出して裏返しで机の上に置いて、両端をマスキングテープで机に貼り付けます。
- 切り出したリールダイオードの端をめくり、黒い側の端をマスキングテープにくっつくようにひっくり返して置きます。
- 一気に保護テープを剥がしながらダイオードテープをマスキングテープに貼り付けるようにします。
- ダイオードのテープを外すと、ダイオードがひっくり返った状態でマスキングテープに張り付いています。
- ダイオードを上下どちらかに転がして天面を上に向けます。
以上!
想定画像
感想
マスキングテープの粘着力がダイオードを固定したり動かしたりすることに対してよい塩梅のためとてもよくテープ上に固定しつつ向きを変えることができます。
コツとしては、最終的な向きがどうなるか想像した上で最初に貼り付ける側を選ぶことと、天地を返す前にダイオードを上から抑えてダイオードの天面がマスキングテープにしっかりくっついていることを確認することです。天面の一部しかくっついていなかった場合、不要な方向に回転します。