JISキーボードって...クソだよねー!
この記事は18日目の記事です。
ポエムしか書く気がないので適当な題です。あ、私は普段いわゆるJISかJIS寄りのキーボードしか使ってないです。
JISキーボードって...クソだよねー!
と度々言われるし、実際キーボード設計をするときに面倒な要素がある*1ことに気づいて私も嫌いになりました。
しかし、よくよく考えるとJISでどんな感じで定義されてるのか見てませんでした。見ようと思いましたが、安くない金を支払わないと見れないようなので結局JISもANSIも見ることはしませんでした。ストリーミング的な形で読めるようなので一応読みました。
よってこの記事は断片的で不確実な情報を元に書きます。
厳密なJIS準拠はもはや存在しないっぽい
キーボードは「X6002 情報処理系けん盤配列」で定義されています。が、最新は1980のようです*2。
当然Windows95がでてくるより前ですので、現在の状況とは乖離があります(復改だとかまっ消だとか)。また、MODキーなども規定されていません。記号の印字位置も現在とは異なります。規格で印字位置まで定義されていると誰かいってた気がするけどどういうことなんだ...
現在までに残っている要素は、「QWERTY」「ロジカルペアリング」「ISO Enter」くらいではないでしょうか。どちらかというとこれらはISOで定めようとしていた要素な気がします。
現在一般的な108キーボードはJIS風ではあってもJISではないことがわかりました。どちらかというとJPキーボードでしょうか。
追記分
109キーボードはIBMが1990年あたりに原型となるキーボードを作成し、OADGが2003年あたりに設定したもののようです。ただしOADGは2004年に活動休止しています。
厳密にはOADG109とOADG109Aが存在し、現在日本語キーボードとして販売されているのはOADG109Aです。一部記号の配置が異なるのみで、それ以外は同様です。
PCオープン・アーキテクチャー推進協議会 - Wikipedia
JPキーボードの欠点
最も辛い欠点はEnterキーです。配置の研究をしているときに気づいてしまったのですが、JPキーボードで打鍵をしているときは右手が左右に動くというか、右に1stepずれます。この動作はなんとEnterキーを押すためのものだったのです!小指もなんとなくEnterを押す準備をしてしまっているので左手ほど小指が自由に動いてくれないように感じます。
小指の可動域は手のひらが同じ位置の時、右にはずれますが右上にはずれません。これはANSI Enterはそのまま押せるけれどもISO Enterは押せない、ということを意味します。BackSpaceも右上と遠い位置にあるのでこれを連打するときにも動きますが、これは後述の理由から無視出来ます。
JPキーボードの利点
スペースキーが短いことです。これまた配置の研究をしているときに気づいたのですが、スペースキーを押す場所はかなり狭く固定されると思います。掌が動かないほうが良い以上、親指が叩く位置も一定だからです。私なんて常に左手で左端でした。1uあれば足りちゃいました。ANSIみたいに6uとか必要ないです。
厳密には、スペースキーが短いことではなく、スペースキーが短いことによるキーの追加がうれしい点です。他の記事でも述べていますが、親指にはもっと多くの役割が与えられるべきです。具体的にはBackSpaceやEscなど押しにくい上隅に追いやられているキーや、IME切り替えキー、Enterキーなどです。
アメリカなどの国でも、親指の役割を増やすということを気にしている人たちがいるようで、スペースキーが二つに分割されたキーボードも出てきています。
JPキーボードだとすでに無変換と変換がありますので3キー相当です。さらにスペースキーを半分にすると4キーになります。すべてを1uにすると6キー分の空間が確保できます。現在私が使っているXD75はすべて1uのキーボードなので親指担当キーは6キーあります。すでに運用をしていますが6キーまでなら十分打ち分けることがが可能です。それ以上は可動域の関係で厳しいのではないかと思います。
提案
以下のような感じのするといい感じになるのではないでしょうか。
- A行より上をANSI系のキーサイズ
- Z行以下をJP/OADG系のキーサイズ
- BackSpaceは1u
- 何なら最下列はすべて1.5uや1.25u
参考までに、RealforceのJPモデルの最下列はほとんど1.5uです(スペース、Win、Appのみことなる)。
〆
各々が各々の考える"正義"を貫いていこうな!!!
私はロジカルペアリングに慣れきってしまっているからこのままいくよ!!!
参考資料
X6002で検索
アニメ『ポプテピピック』第2話・パロディ元ネタ解説 - 特になし
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/ISCIE2004.pdf
http://www.sanosemi.com/biztech/document/keyboard-picture2009-2.pdf