天高工房

キーキャップに印字して遊んだり電子工作して遊んだりしたことを書くかもしれません。

キーキャップサイズ

三行

適当な前口上

誰しもよりかわいいキーキャップを使いたいと考えるものです。できる限り安く。

そのためには知識で武装する必要があります。間違って主流でない道に進んでしまった場合、余計なコストを支払わなければなりません。

前提知識

  • キーキャップには行という概念があります。
  • 行ごとに天面の傾斜が異なるものが主流です。
  • 異なる行でも取り付けることはできますが、悲しいことになります。
  • キーキャップにはプロファイルという概念があります。
  • プロファイルが異なると、同じ行でもキーの形状が異なります。
  • プロファイルを混合すると残念なことになります。

主流

ANSI104

みんな大好きでみんな憎いANSI104が最も強いです。主に北米で利用されているレイアウトです。

最左列は誰でも空で言える定番サイズの 1,1.5, 1.75, 2.25です。

ANSI104ではBSが2, BSの下のバックスラッシュが1.5, Enterが2.25, Shiftが2.75となります。

最下段のMod-keyは1.25が主流です。レイアウト例ではスペースが6.25uとなっています。右GUIは挿入されないことが多いため、その分ほかのMod-keyを大きくしたり、スペースキーを長くしたりされることがあります。 そんな長くても意味ないじゃんスペースキー

最下段はよく確認しないとスタビライザーサイズが異なるキーしか対応しておらず、取り付けができない場合があります。

原則、最上行が15uなのでそこから逆算すれば計算できます。

keyboard-layout-editor.comでpreset->ANSI104

[http://www.keyboard-layout-editor.com/##@@=Esc&x:1%3B&=F1&=F2&=F3&=F4&x:0.5%3B&=F5&=F6&=F7&=F8&x:0.5%3B&=F9&=F10&=F11&=F12&x:0.25%3B&=PrtSc&=Scroll%20Lock&=Pause%0ABreak%3B&@y:0.5%3B&=~%0A%60&=!%0A1&=%2F@%0A2&=%23%0A3&=$%0A4&=%25%0A5&=%5E%0A6&=%2F&%0A7&=*%0A8&=(%0A9&=)%0A0&=%2F%0A-&=+%0A%2F=&w:2%3B&=Backspace&x:0.25%3B&=Insert&=Home&=PgUp&x:0.25%3B&=Num%20Lock&=%2F%2F&=*&=-%3B&@w:1.5%3B&=Tab&=Q&=W&=E&=R&=T&=Y&=U&=I&=O&=P&=%7B%0A%5B&=%7D%0A%5D&w:1.5%3B&=%7C%0A%5C&x:0.25%3B&=Delete&=End&=PgDn&x:0.25%3B&=7%0AHome&=8%0A%E2%86%91&=9%0APgUp&h:2%3B&=+%3B&@w:1.75%3B&=Caps%20Lock&=A&=S&=D&=F&=G&=H&=J&=K&=L&=%2F:%0A%2F%3B&=%22%0A'&w:2.25%3B&=Enter&x:3.5%3B&=4%0A%E2%86%90&=5&=6%0A%E2%86%92%3B&@w:2.25%3B&=Shift&=Z&=X&=C&=V&=B&=N&=M&=%3C%0A,&=%3E%0A.&=%3F%0A%2F%2F&w:2.75%3B&=Shift&x:1.25%3B&=%E2%86%91&x:1.25%3B&=1%0AEnd&=2%0A%E2%86%93&=3%0APgDn&h:2%3B&=Enter%3B&@w:1.25%3B&=Ctrl&w:1.25%3B&=Win&w:1.25%3B&=Alt&a:7&w:6.25%3B&=&a:4&w:1.25%3B&=Alt&w:1.25%3B&=Win&w:1.25%3B&=Menu&w:1.25%3B&=Ctrl&x:0.25%3B&=%E2%86%90&=%E2%86%93&=%E2%86%92&x:0.25&w:2%3B&=0%0AIns&=.%0ADel:embed:cite]

ISO105

次点で、ISO105があります。主にヨーロッパで利用されているレイアウトです。

主な変更点はEnterの形状の変更と、「左シフトの右に1キーが追加されること」です。 このせいで左シフトが1.25に変更になります。

余談ですが、1800系レイアウトがJPローカライズされるとき、右シフトが2単位を下回っている場合に「ろ」がISO追加キー位置に入ります。私はJPのふりをしたISOと呼んでいます。

OADG109A

日本で現在主流なレイアウトはOADG109Aベースのレイアウトです。右GUIキーが省略されることが多いので108キーが多いです。 特徴としてはBSを1uにして1キー追加、右シフトを1.25uにして1キー追加、最下行に3キーを追加で合計5キーほどANSIより多いことです。

勘のいいひとはもうお気づきかと思いますが、最下行はキーサイズが全くそろいません。メーカーによって様々なキーキャップサイズで実現をしています。

余談ですが、先日Realforce レイアウトをベースに作成したら非主流もいいところで、すべてのMod-keyが1.5uサイズでした。GUIとAPPが1uです。たまたま購入していた無刻印XDAキーキャップセット以外では揃う気がしません。でも正直これくらいがスペースキーも短くてよいと個人的には思います。

その他

BSを1uにして1キー追加される場合もあります。

その他HHKB layoutも存在します。最上行にBSを配置せず、第2行の一番右にDelete, 第3行の一番左にControlを配置した特徴的なレイアウトです。

高いキーキャップだと追加でHHKBレイアウト専用のキーキャップがついてくることがあります。

高級キーキャップを無駄なく使えるようになんとかやっていきましょう。