天高工房

キーキャップに印字して遊んだり電子工作して遊んだりしたことを書くかもしれません。

技術書典5 ミニキーボードキットを販売します

技術書典5で出すもの(予定)を紹介します。

ブースは erukiti氏の あ15 東京ラビットハウスです。

キーボードキット namecard2x4

キーボードキット「namecard2x4」を販売します。

日本式名刺サイズに8キーが載ったコンパクトなキーボードです。

必要な部品はすべてそろった*1キットですので、はんだづけ道具だけあれば追加の部品を調達する必要はありません。

価格は4000円を予定しています。数量は合計30セットです。

プレートを追加してキーキャップ色も変更することにしましたので価格を5000円に訂正します。プレートとキーキャップの色の組み合わせを三色用意しました(チョコミント、ワインレッド、ハニーマスタード)。各10セットです。

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差別化部分

キー数が少ない

たった8キーしかないので、はんだ付け箇所が少ないです。そのため、組み立ては20分程度で終わる見込みです*2。入門にはちょうど良いのではないでしょうか。

8キーしかないので、何かちょっとしたショートカットキーや入力に手間取る記号やemojiなどを入れてもらう利用を想定しています。

自作キーボードで利用されるファームウェア「QMK」はとてもパワフルなので、想像よりも色々なことができます。

Ctrl, Shift, Altなどとの組み合わせは当然として、音量操作やマウス操作もできてしまいます*3C言語がちょっと書ける人であれば、一連の操作の組み合わせや定型文の入力といったことも1キーに実現できます。

ホットスワップ対応

ホットスワップ対応にしました。組み立てたあとでもキースイッチを交換することができます。

技術書典向けには国内で入手が容易なキースイッチのうち、価格が安めのものを8種類1個ずつ付属させます。一個50円程度で10個単位で調達可能ですので、好みのキースイッチに後から置き換えてもらおう、という考えです。

ホットスワップは保持の仕方によってはスイッチが抜けやすいです。しっかり固定したい人向けに、基板に直接はんだ付けをすることもできるようになっています。

RGB LED対応

WS2812やSK6812などのいわゆるaddressable LEDに接続できるパターンを用意してあります*4。パターン自体はスルーホールを1セットしか用意していないのでテープ状のものが必要です。ケース次第ですが、本体下部を景気良く光らせることができるようになります。

miniUSB

自作キーボードではpro microを使用するケースが多いです。しかし、pro microのコネクタのmicroUSBはねじりなどに弱く、コネクタがもげてしまう問題がたびたび発生しています。今回はminiUSB版pro microを採用しましたので比較的もげにくいだろうと予想されます*5

ケースの自作

91x55mmと小さいサイズですので、通常のキーボードに比べてケースの作成が容易です。特に、四隅にネジ穴をあけてありますので、サンドイッチ式のケースが作りやすくなっています。ケースカット用のSVGや寸法データは追って公開する予定ですので、好きな素材で好きな色のケースを作ってみてはいかがでしょうか。

本当はMDFのケースを付属させたかったのですが、価格が現在よりも2000円程度高くなる見込みだったため断念しました。キットとは別に若干数だけ用意させていただきます。 1000円程度の追加で済む方法が判明したため価格が上昇しますが、トッププレートとボトムプレートをスペーサーとネジを使って挟み込むタイプのケースを付属させました。

付属ケース

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ケース作例1

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SMDダイオード

スルーホールのダイオードが嫌いなのでSMDダイオードのみ取り付けが可能です。はんだ付けの手順を知っていれば取り付けは難しくないです。やっていきましょう。

最大二つまでマイコンを搭載可能

マイコンボードを最大二つまで搭載できるようになっています。用途ごとやOSごとに異なるファームウェアを使いたい場合に便利かもしれません。

ストラップ化

2mm径のボールチェーンが付属します。ボールチェーン向けの穴をあけてありますので鞄などにぶら下げることができます。

WEBビルド環境の用意

自作キーボードでよく使われるファームウェア「QMK」では、キーマップを書き換えるだけでも自分のPC上に開発環境を構築し、キーマップを書きかえてコンパイルする必要があります。そのためハードルが高かったのですが、namecard2x4向けにWEB上でキーマップを定義し、ファームウェアファイルを用意できる方法を紹介します。書き込みツールが別途必要ですが、実行ファイルを使ってインストールするだけなので非常に簡単です。

ファームウェア書き込み方法の記事を作成しました。

skyhigh-works.hatenablog.com

先行事例

たのしい人生のmeishiに対抗した形になります。

biacco42.hatenablog.com

あと、作ってからLaunchpadの存在を知りました*6

Launch Pad v2 – SpaceCat Design

組み立て方

文章メインですが、別記事で作成しました。

skyhigh-works.hatenablog.com

また、@sirojakeさんにビルドログを書いていただきました。

qiita.com

その他持ち込み予定など

erukiti氏にお願いをして、お手伝いする代わりに販売をさせていただけることになったのですが、erukiti氏が今回javascriptのやばそうな本を合計1000部ほど印刷するそうなので邪魔にならないように細々と販売したいと思います。

* QMKの薄い本(進捗ダメです) 500円

  • 印字済みキーキャップ 5個1000円~
  • 謎のPCB 500円
  • 訳あり仮組み上げ品6000円

*1:miniUSBケーブルは付属しません

*2:私は10分くらいで終わった

*3:https://github.com/qmk/qmk_firmware/blob/master/docs/keycodes.md

*4:LED自体は付属はしない予定

*5:実績が少ないためどの程度もげにくいかは不明

*6:本当です。「どうしよう...どうしよう...」ってなりました。